気持ちの問題?心理療法を用いたED治療とは
EDには機能性勃起不全(心因性勃起不全)があります。これは身体には何の異常もないのに、何らかの心理的影響によってEDとなってしまうタイプです。実はEDで最も多いと言われているのがこの機能性EDなのです。
主な機能性EDの原因
- 性交に対する緊張や焦り(性的無知・未熟・初体験などによる)
- 睡眠不足
- 過去の性交による失敗(早漏など)
- 早漏・短小コンプレックスなど
- その他の心配事(仕事や家族など)
こういった機能性EDの治療には心理療法を用いることがあります。心理療法ではまずカウンセリングによりEDとなっている原因を突き止めることから始めます。その上で精神療法、行動療法へと進んでいきます。
精神療法ではEDに対する正しい知識、性に対する考え方などを伝え、不安を取り除いてあげます。その後、行動療法により何が原因でEDになっているのか、不安に思っていることをすべて並べ、軽微なものから順に解消していきます。また原因が緊張や焦りからくる場合、リラックスできる方法などを伝えたりもします。
こういった機能性EDの場合、自分ひとりが頑張ってもなかなか解消されないものです。例えば、パートナーが「気持ちよくない」、「早すぎる」、または「また勃たないの?」というような言葉や行動をしてしまえばいつまで経ってもEDは解消しません。そのため、心理療法はパートナーとともに受診するのが最も効果的です。それにより早く解消するケースが増えています。
心理療法の副作用やデメリットはあるの?
心理療法では特に副作用・デメリットはありません。EDでなくとも何かしらの不安を抱えている人は多いので、心理療法をおこなうことでそういった不安やストレスを解消できるのですから。ただ、心理療法を行う医師によっても効果は大きく異なります。ED治療専門の医師であればいいですが、そうでなければあまり効果が期待できないかもしれません。
心理療法の費用は?
心理療法にかかる費用は、初診料、検査費用がありますが、もっともかかるのがカウンセリング費用。心理療法は一度のカウンセリングで解消されるものではありません。数回、数十回と解消するまで通い続けなければいけないので、人によって費用は大きく異なります。
心理療法のまとめ
機能性EDの割合は非常に多く、そのためその原因を解消する心理療法は効果的です。また、手術をするわけではありませんので、身体への負担もありません。
ただ、即効性はほとんどなく長期的に治療を行わなければいけませんし、パートナーの協力も必要となります。
また、最近では心理療法を行う際にバイアグラなどのED治療薬を処方して、器質性EDではないかどうかを検査するのが主流となっています。それで勃起するようであれば、投薬と心理療法の併用による治療を行うのです。
実はED治療薬を飲むだけで勃起する、という安心感から機能性EDも完治するケースが少なくありません。早漏が精神的負担になっている場合でもプリリジーなどの早漏治療薬もありますので、これを飲むことで解消されます。