EDに即効性あり!海綿体注射とは?

海綿体注射(ICI注射)ED治療に効果がある方法としては、海綿体注射(ICI注射)という方法があります。これはその名の通り海綿体にプロスタグランジンや塩酸パパベリン等の薬剤を注射する方法です。これらの薬剤には血管を拡張させる効果があるため、血液が海綿体に流れ込むため強制的に勃起するという仕組み。

バイアグラなどのED治療薬の場合は、性的刺激がないと勃起しませんが、海綿体注射は性的刺激に関係なく勃起します。またED治療薬は効果が出ないという方もいますが、海綿体注射の場合にはほぼ100%に近い確率で勃起するのです。

効果は注射をして5~10分後にすぐに勃起するので即効性は抜群です。そして勃起状態は注射後3~4時間継続します。逆に言えば勃起した状態のままクリニックから帰り、すぐにベッドインしなければいけないのがネックかもしれません。

基本的に日本では注射は医師にしか認められていませんが、多くのクリニックでは初回のみ医師が注射しその後は注射器をもらい自分で注射することになるようです。

海綿体注射の気になる副作用は?

正しい方法で海綿体注射を行った場合、重篤な副作用はほとんどありません。血管を拡張させる効果があるものの、局所的におこなうため心臓などへの負担はありません。バイアグラなどのED治療薬は高血圧や糖尿病などの人は処方できませんが、海綿体注射は可能です。妊娠にも影響がありません。

ただ白血病や心臓血管系疾患の症状によっては治療ができないケースもあるので医師の指示に従いましょう。

海綿体注射は射精が終わった後も効果が切れるまでは勃起状態がおさまりませんが、それとは別に効果持続時間が終了しても勃起が継続してしまう持続性勃起症になることが稀にあります。ただ、使用される薬剤が改良されている昨今では滅多に発症する事はありません。万が一発症した場合にはすぐに病院に行きましょう。

また自分で注射する場合、刺し方によって、局部の疼痛、皮下出血、湿疹が出てしまう恐れがあり、痛みや痕が残ってしまうこともあります。

また、副作用との関係は分からないものの頭痛や不整脈を引き起こしたという事例もあるようです。そして、自分で注射することは日本では認められていませんから、万が一注射で異常が起こった場合には自己責任という事になりますので覚悟の上で行いましょう。

海綿体注射の費用は?

では、海綿体注射はどれだけの費用がかかるのでしょうか?

海綿体注射は医療保険対象外で自由診療のため、クリニックによって費用は異なります。かかる費用とすれば、治療薬代、注射器代・注射補助器具代など、その他に初診料、再診料がかかります。

一般的な海綿体注射の費用

初診料 10,000円~20,000円
再診料 5,000円~10,000円
海綿体注射
(薬剤、注射器代含む)
4,000円~15,000円
注射補助器具代 25,000円
およその海綿体注射費用
(注射約3回分)
50,000円~100,000円

(※クリニックにより異なります)

海綿体注射のまとめ

ED治療法として海綿体注射は、かなり高い確率で勃起できますし、重篤な副作用を引き起こす危険性も低いので、悪い方法ではないでしょう。ただ注射後性的刺激がなくても強制的に勃起してしまうので、勃起した状態のままクリニックから移動しベッドインしなければいけません。

自分で注射することも可能ですが、その場合痛みがともなう事もありますし、副作用が出てしまう危険性も高くなります。しかも自己責任となります。また、性交の前に注射をして…というのもムードを台無しにしてしまうでしょう。

そして、一番の問題は価格です。自由診療のためクリニックにより大きく変わりますが、1回当たりのコスト(診察代などを含む)で考えると、1~3万円にもなってしまいます。

こういった事を総合すると、同様の効果が期待できるバイアグラなどの治療薬に比べれば、使い勝手、価格ともデメリットが大きいかもしれません。

海綿体注射は、高血圧などバイアグラの処方が出来ないと診断された方、もしくは子供が欲しくて確実に性交をしたいがバイアグラはあまり効果が期待できなかった、という方が最終手段として利用するのがいいかもしれません。

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