皆さんは「ベガマックス」というED(勃起不全)治療薬を聞いたことはありませんか?ベガマックスのように世界中の製薬会社でバイアグラ(Viagra)のジェネリック医薬品等、特許期限満了に伴って有効成分や効果・作用機序などが新薬(先発医薬品)と全く同じ薬剤が製造開発しています。今回は世界で一番処方されているバイアグラのジェネリック医薬品のベガマックス(Vegamax)についてです。
ベガマックスの成り立ち
ベガマックスはインドのムンバイに本社があるマクレオーズ社(Macleods Pharmaceuticals Ltd.)から製造販売しているバイアグラ(シルデナフィル)のジェネリック医薬品です。マクレオーズ社は東南アジア、アジア太平洋、北米、アフリカ、EUS諸国で展開しており約80ヵ国以上に展開しているグローバル医薬品のメーカーです。同社は安全かつ有効な製剤の開発を行っておりED治療薬の他にも糖尿病、心臓血管、婦人科、整形外科、呼吸器、腫瘍学の治療薬などを製造し、600以上の製品を製造販売しています。
規格や作用機序
ベガマックスの剤型は薄い水色のひし形で4錠で1シートという形でシート包装しています。様々な製薬メーカーがジェネリック医薬品の製造をしていますので色や形は1種類ではありません。用量は基本的に100mg錠のものが主流になっており1日の極量が100mgまでと決まっていますので100mg錠を1日1回1錠服用することがベストです。ベガマックスの有効成分はバイアグラと同じシルデナフィル(Sildenafil)で勃起を収めるPDE-5(ホスホジエスラーゼ5型)という酵素の活性化を抑制してcGMP(環状グアノシン―リン酸)が陰茎周辺で血管を拡張する作用を促進させ陰茎海綿体へ血液の流れを増加させ勃起させるという作用になります。
ベガマックスの効果
作用機序と同じようにベガマックスの効果もバイアグラと同じ有効成分シルデナフィルですので、服用して約30~1時間ほどで効果が発現し始め3~6時間効果が持続します。効果が持続している間は常に勃起し続けているわけではなく、性行為時等で性的刺激を受けたり脳に性的興奮があることで勃起が促されるので服用するだけでは勃起が生まれません。
ベガマックスの服用方法・飲み方
有効成分シルデナフィルは1日に服用できる錠数や量が決まっており、服用できる極量は上記でも話しましたが100mgまでで100mg錠であれば1日1回1錠です。1日に既定の量以上の量や複数錠服用してしまうと心臓に負担をかけてしまったり副作用が強く出てしまったりするので定められた用量・用法で服用しましょう。服用方法は性行為の約1時間前に水またはぬるま湯で飲むようにしてください。そして効果を最大限に発揮させるには空腹時に服用するようにして、やむを得ず食後に服用する時は食後最低2時間以上空けてから服用するようにしましょう。
副作用について
ED治療薬は血管拡張作用があることからベガマックスも同じような副作用の症状があります。一例としては火照りや動悸、頭痛や鼻詰まり、目の充血、紅潮などが挙げられます。ただどの症状も重篤な健康被害などはなく薬の効果が切れていくと副作用も自然と収まっていきます。もしも頭痛がすごく気になる方は頭痛薬を併用していただいても大丈夫です。またその日の体調や個人差によって副作用自体の強弱があったりすることが考えられます。
早漏改善にも効果的
血管拡張作用により血流の流れを増加させ勃起しやすい状況を作るED治療薬ですが、勃起してしっかりとした硬さが出ることにより早漏改善にもつながっていきます。早漏症の方には勃起の硬さが十分に発揮できていなかったり射精のタイミングが自身が思っているより早かったり、心理的な自信のなさで勃起が収まってしまったりと様々な要因で悩まれている方が多いです。ED治療薬を服用することによって勃起がしっかり維持できるようになったり、性行為の時間が延長できたり自信がついたりとED改善だけではないのでED治療薬の処方をご検討している方は1度専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受けてみましょう。
ベガマックスを服用できない方
重度の肝疾患をお持ちの方、医師の管理がなされてなく血圧に異常がある方、6ヵ月以内の脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を患ったことがある方、網膜色素変性症の方、硝酸剤やNO(一酸化窒素)供与剤を服用中の方などは服用できません。その他にも注意事項がありますので気になる方は医療機関で医師の診察を受けることをお勧めします。
購入について
現在インターネットでの通信販売や個人輸入代行を介しての購入で簡単に手に入れることができますが、そういった物の中には偽造品が混入していることがメーカーの調査で判明しています。事前に知識もなく購入して服用すると重篤な健康被害を受けてしまう可能性があるため大変危険です。初めて処方・購入をお考えの方はEDせんもんの専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受け、自分に合ったED治療薬を処方してもらうようにしましょう。