バリフ(Valif)とはバルデナフィル(Vardenafil)を有効成分とするED治療薬で、5つの最先端工場を持ち世界25ヶ国以上で医薬品を販売するアジャンタ・ファーマ社が製造販売しています。アジャンタ・ファーマ社はバリフだけではなく、カマグラ、タダリスなどのED治療薬に加え心臓病や呼吸器疾患、皮膚科や眼科などに対する医薬品を製造しています。アジャンタ・ファーマ社の薬剤は国境なき医師団の方たちが多く使用していることでも知られており、世界中で多くの人の健康や命を守っています。
バリフの有効成分バルデナフィルは、バイエル社から製造販売された世界で二番目のED治療薬であるレビトラ(Levitra)と同じ有効成分なので、バリフはレビトラのジェネリック医薬品という位置づけになります。
日本国内でレビトラは有効成分のバルデナフィルとして10mgと20mgがあり、バリフにおいても同様です。一般的な用量としてはバルデナフィルが20mg含んでいるものを使うことが多いとされています。
バリフオーラルゼリー(ジェリー)
バリフにはゼリー(ジェリー)タイプもあり、こちらもバルデナフィルを含んだレビトラのジェネリック医薬品になります。錠剤が苦手だという人に向けたもので、1箱にバルデナフィル20mgを含んだゼリーが7包入っており錠剤よりも吸収が早く即効性に優れていると言われています。
バリフの効果
上記にもあるように、バリフの有効成分はバルデナフィルなのでレビトラの効果や副作用と同じです。バルデナフィルはPDE-5(ホスホジエステラーゼ5型)阻害薬に分類されていますが、そもそもPDE-5の働きは陰茎海綿体において勃起をおさめる酵素です。バルデナフィルや他のED治療薬におけるPDE-5阻害薬は、このPDE-5の働きを抑制し陰茎周辺のNO(一酸化窒素)作動性神経に作用し血管拡張します。結果、陰茎に血流が促されて海綿体がスポンジのように膨張し硬度を得て勃起します。
バルデナフィルの早漏治療効果
副次的にバリフ10mg錠以上の服用によって射精の延長効果が認められているので、他のED治療薬バイアグラ(Viagra)のシルデナフィル(Sildenafil)やシアリス(Cialis)のタダラフィル(Tadalafil)を含めた三大ED治療薬のなかでレビトラの有効成分バルデナフィルのみにみられる効果なので、早漏気味の方の第一選択薬になると考えられます。しかし、あくまでバルデナフィルにおける早漏に対する改善効果は副次的なものなので、しっかりとした早漏治療を行うのであればプリリジー(Priligy)などの早漏治療薬をED治療薬と併用することで効果が高まると言えます。
バリフの持続時間
バルデナフィルは即効性があり服用から効果の発現が短いのですが、バルデナフィルが水に溶けやすい性質からこうした即効性を示します。これも他のED治療薬にはない効果で、最大薬効時間(ピークタイム)は服用から約40~55分程度と早い段階で最大の効果を示し、効果時間としても8~10時間とバイアグラより若干ながら長く持続します。
ED治療薬の注意
バルデナフィルやシアリスのタダラフィルにおいて、よく食事の影響が少ないとされていますが、基本的に食事の影響を全く受けないわけではなくバイアグラと比較しても数%の違いしかないことからも服用時は空腹であることが重要とされます。その他にも体調などによって効果の出方が異なることもあるためED治療薬を試してみるとなった場合、1錠や2錠で結果を決めるのではなく5回、6回と数回同じ薬剤で身体をなじませることが一般的とされています。
また、ED治療薬全般に言えることですが口コミサイトや通販サイトなどで精力剤や興奮剤としての効果を印象付ける表記がありますが、興奮剤や催淫剤の類ではありません。あくまで勃起を補助するものですし、性的興奮や刺激が加えられなければ勃起しません。ですので、持続時間の間ずっと勃起しっぱなしということもないのでご安心ください。
バリフの飲み方・服用
レビトラのジェネリックであるバリフは、その効果だけではなく飲み方・服用方法においてもレビトラと同じです。1日1回1錠(バリフオーラルゼリーの場合は1包)性行為の約30分前に水かぬるま湯で服用します。
バリフの副作用
副作用としてはほてりや頭痛、動悸、目の充血や目の奥の痛み、物が青く見えるなどの症状が挙げられます。これらは薬効が切れるのと同時に消失するため過度の心配はしなくて大丈夫です。頭痛が気になる方はロキソニンなどの鎮痛剤が併用できます。もし、薬効時間が過ぎても副作用がおさまらない場合はかかりつけの医師に相談することをお勧めします。
バリフを服用できない方、服用禁忌・併用禁忌薬
有効成分のバルデナフィルには禁忌とされることが多く、バイアグラやシアリスでは服用できるとされる人工透析の方はバルデナフィル製剤は服用できません。その他ED治療薬と同じく狭心症や心筋梗塞で硝酸剤やあニトログリセリン、抗不整脈薬のアンカロン、肺動脈高血圧症薬、抗HIV薬を服用されている方、網膜色素変性症の方、抗真菌薬を服用している方は服用できません。
ED治療薬は専門のクリニック・医療機関の処方が安心
バリフに限らず、インターネットの口コミや評価・評判などでED治療薬についてよく書かれていますが、インターネットによる通信販売や個人での輸入代行業者を利用してのED治療薬の購入には偽造品や全く異なる成分が混入するといった報告があり、注意が必要です。健康被害を生じさせない為にもED治療専門のクリニックや医療機関で医師の診察によって処方される薬を購入する方が安心で安全と言えます。