ED(勃起不全)治療をED治療専門のクリニックや医療機関などで医師の診察を受け処方してもらうときには、数多くのED治療薬があり、どのED治療薬が自分の症状に合っているのかなど自分のライフスタイルに合わせた処方や相談ができるため心強く感じます。主流となるED治療薬にはバイアグラ(Viagra)、レビトラ(Levitra)、シアリス(Cialis)があり、いずれも特徴や服用するタイミングなどが異なるため場面に合わせて使い分けることができるように医師と相談し、それぞれの知識をつけるといいかもしれません。
今回は「タドラ(Tadora)」についてです。
タドラとは
タドラはシアリスのジェネリック医薬品に位置するため、有効成分がタダラフィル(Tadalafil)になります。1949年に設立されたジャーマン・レメディース社(German Remedies Ltd.)によって製造販売されており、ED治療薬の他にも一般医薬品などの製造販売も行っています。
シアリスジェネリック
シアリスのジェネリック医薬品と認められているものは有効成分がタダラフィルであり、その効果がシアリスと同等であるとされます。ジェネリック医薬品は有効成分の含有量や効果が先発医薬品と同等であればコーティングされるものや形状などが異なっていても問題ないため、多くのジェネリック医薬品はそれぞれ異なる形状をしています。
タドラの服用、飲み方と効果
タドラはシアリスジェネリックになるため、その飲み方や効果も同等になります。個人差にもよって異なりますが、性行為の約1時間前に水かぬるま湯で服用することで効果が得られ約30時間~36時間持続します。効果のピークが服用から3時間~4時間後になります。
服用・効果についての注意
ED治療薬において効果の持続時間とありますが、効果が持続している間ずっと勃起しているわけではなく性的なアクションやアプローチが勃起のきっかけとなり、そういった性的な興奮材料がなければ勃起しないということを頭に入れておくことが重要です。服用したからといって、自然と勃起するわけでもありませんしムラムラしてくるというわけでもありません。通常の勃起に至る過程と同じ状況でなければ、体内で分泌される陰茎に対して勃起を促す物質を補助するED治療薬は働きません。また、「食事の影響が少ない」「食事の影響が受けずらい」とされるED治療薬に対して曲解して「食事の影響がない」と勘違いされる方がいますが、ED治療薬はいずれも食事の影響があり服用時は「空腹時」が推奨されています。
効果の発現は個人差があり、海外で流通している世界的に標準使用されるバイアグラの100mg錠に比べてレビトラやシアリス、これらのジェネリック医薬品は硬さに関してはマイルドな硬さをもたらします。硬くならないと言って服用から24時間空けずに次の薬を服用することは大変危険です。効果が増大するわけではなく副作用が強く出る可能性の方が高いので「空腹時に服用したか?」「アルコールは摂取したか?」「体調はよかったか?」など見直しつつ同剤で5回から6回は最低でも試し、それでも反応が悪い場合は医師に相談することをお勧めします。ちなみに、世界的に見ても一番陰茎に硬度をもたらすのはバイアグラの100mg錠なのでお勧めです。
タドラの副作用
有効成分タダラフィルとして副作用は、頭痛やめまい、ほてりや鼻づまり、動悸や消化不良などの報告があり、いずれも重篤なものではなく通常の効果が切れれば自然と副作用もおさまります。頭痛が出やすい方はロキソニンなどの鎮痛薬、胃腸が悪い方は胃腸薬が併用できるため一緒に服用することをお勧めします。
タドラが服用できない方
こちらもシアリスのジェネリック医薬品として同様に硝酸剤やNO(一酸化窒素)供与剤を服用している方、タダラフィル製剤に対してアレルギーをお持ちの方、医師に管理のされていない血圧に異常がある方、6ヶ月以内に心筋梗塞や脳梗塞、脳出血を起こされた方、重度の肝障害をお持ちの方など禁忌とされる疾患や併用禁忌薬は数多く存在するため、個人で判断して服用したり医師に偽って処方してもらうのではなく正直に医師と相談し、体調など状態にあったED治療薬を処方してもらうものを使用することが一番安全です。
タドラの購入に際して
現在ではインターネット通信販売や個人輸入業者を介して簡単にED治療薬を購入できるようになりましたが、こうしたものの流通において偽造品が約6割混入していることがメーカーの調査で判明しているため大変危険です。また、これらを知らずに興味本位で服用してしまうと重篤な副作用などの健康被害を受ける可能性が高い為、避けることが賢明です。ED治療薬を手にするのであれば医師のいるED専門のクリニックや医療機関でよく相談し、上記の内容も踏まえ処方してもらうものを服用することが一番安心できると言えます。