世界的にレビトラの供給が滞っている状態が続いており、なかなか手に入れることができずレビトラをいつも使用している方はバイアグラや別のED治療薬に乗り換えていることが多いようです。実際、陰茎の硬度を最も出せるのはバイアグラであることは間違いなく、さすが世界初のED治療薬といったところかもしれません。レビトラを手に入れる場合、限られたED治療専門のクリニックや医療機関かインターネット通信販売や個人輸入代行業者を介してになりますが、通販サイトなどを介した購入の場合は偽造品が混入している可能性があるため注意が必要です。多くの場合、バイアグラやバイアグラジェネリックなどで十分に第一選択薬としてED治療を行えるので、この機会に試してみることをお勧めします。
今回はそんなレビトラのジェネリック医薬品である「ジェビトラ(Zhewitra)」についてです。
ジェビトラとは
インドに本社を置く1995年に設立されたサンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies Pvt.Ltd.)という製薬会社によって製造販売されているのがジェビトラです。サンライズ・レメディーズ社はED治療薬や早漏治療の他にも抗菌剤や抗アレルギー剤、美容薬やビタミン剤なども取り扱っています。WHO(世界保健機関)のGMP(医薬品製造管理及び品質管理に関する基準)に準じた高品質の医薬品製造に取り組んでいるため安全性が高いと言えます。ジェビトラには錠剤のものと口腔崩壊錠のもの、ゼリータイプのものがあります。有効成分にバルデナフィル(Vardenafil)を持つためレビトラ(Levitra)のジェネリック医薬品という位置づけになります。
レビトラとは
レビトラは世界初のED治療薬であるバイアグラ(Viagra)に次ぐED治療薬になります。ドイツを本社に置くバイエル(Bayer)社によって製造販売されており、現在レビトラは上記の通り製造工場のトラブルによって供給がうまくいっていません。有効成分のバルデナフィルが水に溶けやすいという特徴から即効性を示し、バイアグラやシアリス(Cialis)も含めた三大ED治療薬の中では最も効果発現までの時間が短いという特徴を持っています。
スーパージェビトラ
ジェビトラ20mgと早漏治療薬であるプリリジー(Priligy)の有効成分ダポキセチン(Dapoxetine)60mgを合わせた合剤がスーパージェビトラです。EDを発症した方の約3人に1人が早漏を併発するというデータから、ED治療と早漏治療ができるようになっています。
ジェビトラの服用・飲み方と効果
レビトラのジェネリック医薬品であるジェビトラは有効成分にバルデナフィルを持つためレビトラと同等の効果を示し、その服用方法についてもレビトラと同じになります。唯一レビトラと異なる点としてはジェビトラは10mg錠、20mg錠、40mg錠、60mg錠の4種存在する点です。バルデナフィルは20mg以上のものに対して副作用が強く出るということがわかっているため、高容量のものは20mgになるように分割した方がいいかもしれません。
服用の際は空腹時に性行為の約20分~30分前に服用すれば効果が約5時間~8時間持続するため、一晩の性行為には十分間に合う効果を得ることができます。最大薬効時間(ピークタイム)は服用から45分になります。
服用に関する注意
ジェビトラやレビトラに限らず、ED治療薬全般においてたまに「飲んだら勃起する」と勘違いされている方がいるようですが、ED治療薬は「性的刺激や性的興奮があって初めて勃起する」という元々ある働きを補助する役割で、PDE-5阻害薬と呼ばれる薬剤です。日常生活で勃起をしないのと同様に性的興奮や性的衝動がなければ勃起には至りません。また「効果持続時間中ずっと勃起する」と思われている方も多からずいるようですが、上記のことからも性的興奮や射精が終われば自然とおさまります。しかし性的興奮があれば効果時間中勃起を補助し続けてくれます。
服用に際して「空腹時」の服用が効果を一番発揮できるタイミングとしているのがED治療薬で、他のED治療薬などが口コミサイトや通販サイトで「食事の影響がない」「アルコールを飲んでも大丈夫」など記載がありますが、基本的にED治療薬は食事やアルコールの影響を受けます。その差が三大ED治療薬でも数%の違いでしかなく、どれが一番影響がないということはほぼないと言っていいかもしれません。ED治療薬の吸収は胃腸で行われるため、その吸収時に食べ物などがあれば吸収の邪魔になりますし特に脂っぽいものなんかは胃壁や腸壁に膜を張ってしまうため吸収しづらくなり、効果は半減以下になる可能性が高いです。ED治療薬に寄らず、どうしても食事を挟まなくてはならなくなったという時は食前・食後の2時間は開けてからの服用で、腹八分目や少し足りないくらいに抑えておくといいかもしれませんが、空腹時の服用に比べると効果は落ちます。どのED治療薬においても基本的な服用には何も胃腸に入ってない状態で、ED治療薬を吸収するのにベストな「空腹時」であることは間違いありません。
ジェビトラの副作用
こちらもレビトラの副作用などと同様にほてりや頭痛、鼻づまり、めまい、消化不良、動悸などが挙げられますが、いずれも重篤なものではなく薬の効果が切れれば自然とおさまるため過度の心配はしなくても大丈夫です。特に頭痛など気になる方はロキソニンなどの鎮痛薬を併用しても大丈夫です。
ジェビトラが服用できない方
硝酸剤やNO(一酸化窒素)供与剤、リオシグアト、アデムパス、リトナビル、ノービア、インジナビル、クリキシバン、アタザナビル、レイアタッツ、サキナビル酸塩、インビラーゼなどの製剤や抗不整脈薬、クラスIII抗不整脈薬などは併用禁忌とされているため使用されている方は服用できません。また、性行為が不適当とされる方、出血性疾患や消化性潰瘍の疾患の方、マクロライド系抗生物質を投与されている方、65歳以上の方、中等度の肝障害をお持ちの方、α遮断薬を投与されている方などは安全性や適応がありません。その他バルデナフィル製剤にアレルギーを起こしたことがある方など、服用禁忌や併用禁忌薬に関する事項は多岐にわたるため必ず医師の診察を受けて処方されることをお勧めします。
最後に
冒頭にもあるように、インターネット通信販売や個人輸入代行業者を介しての購入には偽造品が混入するということが調査によってわかっています。また、上記の通り併用禁忌薬など服用に関して注意事項も様々で薬剤によっても変わります。個人の判断での服用は、副作用の状態悪化や健康被害を受けかねません。自身のED症状を良く知り、どの治療薬が適当かを知るためにもED治療専門のクリニックや医療機関での診察・処方を受けることをお勧めします。