シアリスとは
シアリス(一般名:タダラフィル)とはバイアグラ、レビトラに次いで発売された第3番目の勃起不全(ED)治療薬です。世界での処方数はバイアグラに全く及びませんが、一定に人気があります。その後にアバナフィル、ウデナフィル等のED治療薬が発売されていますが、これらはED治療専門のクリニックでしか取り扱いがありません。
シアリスは一部バイアグラやレビトラと違い、即効性はなく、長時間作用することが知られています。シアリス20mgでは服用後1~2時間で効果が発現し、36時間効果が持続します。金曜日の夜に服用すると日曜日まで効果が持続するので「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。もっとも効果があるのは服用後3~4時間後です。シアリスを服用してすぐ性行為に及ぼうとしてもシアリスの効果が発現していない可能性もありますので、ある程度時間を空ける必要があります。
食事の影響が少ないことが特長ですが、食後に服用するとやはり効果が減弱するので予め服用しておくことをお勧めいたします。ウデナフィルはシアリスの改良型といったED治療薬で、即効性があり、24時間効果が持続します。
シアリスの特許権が満了を迎えたため、シアリスの後発品が日本国内でも発売されることになりました!!
海外では以前からシアリスの後発品が販売されていました。
海外では特許権事情の違いなどで、以前からシアリスの後発品が販売されており、有名な企業ではバイアグラを製造販売しているファイザー社がタダリフトというシアリスの後発品を製造販売している時期がありました。
その他にメガリス、タダリスといったシアリスの後発品が世界中に多く流通しています。
シアリスの国内後発品が2020年3月19日発売
シアリスのジェネリックは、海外ではファイザー社の「タダリフト」、「メガリス」、「タダリス」等、多くの製薬会社から発売されていました。今回、日本でもシアリスの特許権満了を迎え、沢井製薬、シオノケミカル(発売元クラシエ薬品)、大興製薬(あすか製薬、販売元武田薬品)など数社が国内承認を得て、シアリスジェネリックが発売間近となっています。
最初に発売されるのは沢井製薬のタダラフィル錠20mgCI「サワイ」です。2020年3月19日に発売されることが決まっています。沢井製薬は2020年2月20日、勃起不全(ED)治療薬シアリス(一般名:タダラフィル)の後発品となるタダラフィル錠20mgCI「サワイ」、タダラフィル錠10mgCI「サワイ」の承認を取得したことを正式発表いたしました。取得承認日は2月19日で、シアリスの後発品は国内初になります。タダラフィル錠10mgCI「サワイ」は1週間遅れの3月26日に発売されます。
沢井製薬はジェネリック医薬品メーカー大手ですが、クラシエ薬品や武田製薬など先発医薬品メーカーも参入してしてきており、シアリスは今後後発品にシェアが奪われていくことが予想されます。
シアリスの後発品のシェア
シアリスの後発品のシェアは今後どれぐらいになるのしょうか??
日本で一般的な後発医薬品の割合は70%を超えてきていますので、シアリスもそれぐらいになるのでしょう。AGA治療薬のプロペシアのジェネリック医薬品が販売された時、メーカーから発売されるたびに、40~60%シェアが下がったと言われたこともありました。
今後は殆ど多くの方ががシアリスの後発品「タダラフィル錠」に切り替えていくことが予想されます。
シアリス(タダラフィル)のフィルム製剤は発売されるのか?
バイアグラの次に人気のあるシアリスですが、バイアグラ同様後発品の発売が市場にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
バイアグラは殆どがジェネリック医薬品に切り替わったため、ファイザー社からバイアグラODフィルムというフィルム状の製剤が発売され、ごく一部の方がフィルム製剤を使用しています。ただこのフィルム製剤はバイアグラ錠と比べて体内に吸収されるのに時間がかかり、効果が発現するのが遅いといった欠点があります。
シアリスのフィルム製剤が発売された場合、ただでさえ効果発現が遅いのが欠点であるのに、その欠点を助長されることになりかねません。
実際に発売されないと分かりませんが、現時点では錠剤のタダラフィルを服用することをお勧めいたします。